架空空間に引きずり込むブログ

ただ一人の大切な友のために書くブログです。離れていてもソウルは一つ!

ネタバレ無し∶ブレーザー映画感想

 早速診て来ました。文句無く、劇場版のスケールで描かれる巨大特撮に大興奮出来る内容でした。むしろ、そっちに重点が置かれていて、ストーリー(人間ドラマ)の方は「いつものブレーザー」にちょっと特別感をプラス、という感じ。これは悪口ではなく、むしろ「いつものブレーザー」のストーリーのレベルが高かったということ。とにかく、怪獣映画に時間を割くために、ストーリーの方は粗くスピーディーに進行。映画冒頭にちょいテレビ本編の内容が流れるんですが、初見の人が理解できるように総集編的に…ではなく、それはもう走馬灯のようにスッと端折るんですよ。これは今まで見てくれていた人のテンションを、放映当時のそれに戻すためだけに流れる前奏でしたね。

 で、第一話がこれを劇場で見たい!というスケールの内容だったので、今回はその夢を叶えるべく?第一話で話題だったアレのシーンも盛り込まれています。とはいえ、予告編でも流れていましたが、国会議事堂近くでの激闘は、やはり凄かったですよ。日本特撮の意地を感じるとはこのことでしたね。ネタバレになるので具体的には言えないんですが、これって放映中〜放映後の盛り上がりを知らない段階で撮影している訳なんですが…それをものともしない凄い特撮。怪獣映画とは何なのかを教えてくれるインパクトを残しました。これ、逆に今の熱気を知った上での撮影だったらどうだったのかなと思うほど。

 で、エンドロールでは、いちいち気になっていた、サブタイトル表示時の初代マン風の影絵バックが、今度も走馬灯のようにブワーと連続で流され…感慨も一入(ひとしお)です。それにしても、今回の映画の根幹のテーマは、本作の基本設定を押し進めたもので、ラスト(?)を締め括るに相応しいものでした。大オチは、のっけからバレバレなんだけれども、その王道感が、一切の雑念無く日本の怪獣映画というものに集中させてくれます。

 そして、監督も言っているように、全然最終回感が無く、続きがあるような形で終わっています。正体バレすらないという清々しさ。かなり実現は難しいと思いますが、オリジナルキャストで早い内に続編を作って欲しいですね。それでは!その時を楽しみに筆を置きたいと思います。