架空空間に引きずり込むブログ

ただ一人の大切な友のために書くブログです。離れていてもソウルは一つ!

仮面ライダー大投票の投票結果に想う

 前回の記事の読者の投稿を見て、読者がここまで言い切ったのに、管理人が逃げている訳には行かないと思い、ここは一つ、厳し目の感想を吐露したいと思います。忖度無しで行きます。

 まず、この選挙は人気を数値化したものであって、現在の国民の総意という訳ですが、本当は仮面ライダーは子供達のものだと思います。投票した年齢分布を見てみると、大半は大人の投票であることが判ります。ならば、この結果をもってして、次の仮面ライダーを考えてはならないと思います。かつて仮面ライダーを制作した東映生田スタジオを設立した内田有作(敬称略)は、ここに子供達の千年王国を作ると言ったそうです。近年の仮面ライダーはどうしても制作費の問題から玩具展開を重要視せざるを得ず、コロナ禍の影響もあって玩具の売り上げも落ちる中、更に厳しい制作環境に置かれています。そうなって来ると、平成ライダーの時から問題視されていた子供達の目よりも母親目線での俳優選びや、大人を意識したストーリー展開などが優先される・・・チャンネル権というか、玩具の購入の権利を持つ視聴者へのアピールが強くなる。しかし、玩具は出す。出さざるを得ない。ここに、矛盾が生じる訳です。子供の目を見て作ったものに子供向けの玩具を出すのであれば、魅力的にも映るのでしょうが、子供の目を見て作っていないものに子供向けの玩具・・・それは無理も出ますよね。私は散々、仮面ライダーセイバーの文句を付けて来ましたが、あの作品も気の毒だと思う訳です。色々と展開したいストーリーがある中、毎週毎週玩具を次々と出さなければならない事情・・・残念ながらセイバーは玩具の出し方やストーリーとの絡め方が巧くなかったですね。さらには、皮肉にも同じ刀の玩具で鬼滅の刃の玩具がバカ売れするという憂き目にもあったりしてね。まぁ、セイバーの方が時系列的には後追いなので、波に乗り切れなかったと言えばそれまでなんだけれども、子供にアピール出来る技や、刀であるが故のバッサリ感など、そういうところが圧倒的に足りていませんでしたね。仮面ライダーなので、どうしてもキックとの住み分けが必殺技として必要になりますが(だから仮面ライダーの看板を外すのも一つでしょうに)、そこを差し引いても、印象的なカッコいい必殺技名がまるで思い出せないというのでは・・・駄目ですよね。それが、無闇に連発される玩具や、コロコロ変わる監督の個性から来るものだから、余計に残念ですよね。昭和のヒーローは、必殺技が所謂バンクフィルムというので処理されているものが多く、勿論デメリットもあったのでしょうけど、何度も超カッコいい映像が見られて、印象に残るというメリットもあったんですよね。セイバーも、もう少しコレというアクションが際立って有ったのなら、コレという何度もアピールする必殺技があったのなら、また違ったことになっていたと思うんです。人気も、大投票の結果も。子供の目を見ていないストーリーを展開するなら、せめて大人の目は満足させないと、そりゃあ投票結果もあんなでしょうね。ビルドのキャラが強かったのは、せめてその辺りが、ということなんでしょうね。

 でも、これだけは言えるのではないでしょうか。私は正直、電王を支持している方ではないのですが、それでもなお、この選挙の結果には納得しています。それは、やはりあの時、あの映画に、佐藤健がサプライズ出演をしてくれたことが理由です。何だかんだ言っても、本人が出演してくれるのは嬉しいものですし、事務所の事情や本人の役者像の問題など色んな事情が絡むのは解るんですけれど、結論として仮面ライダー愛が有るのかどうか、それを佐藤健は示したのだと思います。仮面ライダー愛が有るのか首を傾げてしまう俳優さんの話も、最近はよく聞いてしまいますが(悲しいことです)、そこを佐藤健はクリアしたのだ、と。なお、仮面ライダー愛が無いとしか思えない人も居ますが、それはもう個人的には振り返らず、重い荷物を枕にして深呼吸し明日を見つめたいと思います。

 それでは、また!いつもの軽いノリの記事でお会いしましょう!